御挨拶

御挨拶

– 第36回医療情報学連合大会の開催に向けて –


折井孝男このたび、私儀、第36回医療情報学連合大会を2016年11月21日(月)から24日(木)までの4日間、パシフィコ横浜で開催させて頂くことになりました。誠に大役ではありますが、組織委員一同と力を合わせ、会員諸兄そして周囲のご期待に添えるよう努力してまいりたいと存じます。

 本連合大会はそのルーツを、1981年の第1回 医学・生物学に関する情報学連合大会(砂防会館・日本都市センター:東京)にさかのぼります。第2回からは医療情報学連合大会として、第7回まで東京タワーの足元にある機械振興会館で開催され、その後は各地で開催されてきました。そして、2000年に浜松で開催されました第20回医療情報学連合大会を第1回日本医療情報学会学術大会として、秋季を連合大会、春季を学術大会として今回の第36回医療情報学連合大会(第17回日本医療情報学会学術大会)に至りました。第35回医療情報学連合大会が2015年11月1日から4日まで山本隆一大会長(東京大学/一般財団法人医療情報システム開発センター)のもと沖縄コンベンションセンターを中心に開催されましたが、参加者は約2,000名に達しました。応募演題(一般口頭・ポスター発表等)は350題を超え、内容も極めて多岐にわたりました。

医療の世界は私たちが考えている以上に速い速度で変化しています。このグローバルな変化に対応するためには、医療情報に従事する人たちがスピード感を持ち、世界の中での日本で対応していくことが大切です。つまり、パラダイムシフトを意識することが大切です。しかし、ここで国民の医療に対するニーズなどを知ることも非常に大切なことといえます。また、医療政策や医療制度の動向なども視野に入れていることが必要です。新しい医療保険制度(診療報酬改定)が2006年から始まり、すでに10年が経ちました。現在、日本の医療が直面している問題としては、少子高齢化に伴う疾病構造の変化、診断技術の進歩による医師および患者や患者の家族自身にとっての選択の多様化、情報化社会がもたらした患者権利意識の普及など、未曽有の事態といえるのではないでしょうか。だからこそ、医療を提供する側も医療を受ける国民の側も限られた資源の有効利用という視点に立って医療を見なおしてみることが必要です。このように医療の変化の速度に医療情報が遅れては医療が成り立たないこととなります。的確な医療情報を捉えるためにも最新の医療に関する情報を捉えることが必須といえます。医療情報について本連合大会でしっかりと学問としての知識を得て頂ければと思います。このような考えから、第36回医療情報学連合大会のテーマは『「集める」「読む」「伝える」から「つなぐ」へ!~「たぶん」「おそらく」の確証~』とさせて頂いています。第36回連合大会が最新の研究成果について議論頂く「場」となることを願っています。

横浜は江戸時代に早くから開港した文明開化の始まりの「地」です。多くの職種の方々とともに本連合大会を開催する上で最良の地ということができます。2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が東京で開催されます。私たちはオリンピック同様、皆様を「おもてなし」いたします。是非多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

末筆ながら、各位の益々のご発展をお祈り申しあげます。

第36回医療情報学連合大会
大会長  折井 孝男
河北総合病院NTT東日本関東病院東京医療保健大学大学院